イタリア旅行記(10月12日)

■ 10月12日(日)
今日も朝から張り切って行きましょう!
昨日は7時起床でしたが、本日は6時起床です。ムラーノ島まではヴァポレットで50分ほどかかる感じですし、午後にはオペラを観にいくので、14時ごろまでには本島に帰ってこなきゃいけなかったので。早め行動することにしました。
相方君の腰は、昨日よりは調子がいいようで。でも、ま、無理をしないをモットーに今日もぼちぼち行きます。

昨日と同じように、ホテルから路地を経てサン・マルコ広場に出ました。
時間が早いので、人がほとんどいません! なんか、独り占めしてる気分になれます(笑)
でも。何気にちょっとだけ吐く息が白かった(爆) でもお天気は良かったですよ。

ヴァポレット乗り場で待ってますと、水上バス以外の船も止まるようで。ちょっとおろおろ。一応、40番の船に乗ればいいようでして、船体にもちゃんと番号が書いてあります。
来たヴァポレットを見ると、すごく混んでて。うわー、座れないかな?とか思ったけど。私達がいる乗り場は、サン・マルコ広場周辺へ行くときの最寄りになるので、ほとんどのお客さんが降りまして。座ることができました。
思ってた船よりサイズが大きかったです。外洋を行くことになるから、かなり揺れるかな?と心配してましたが、あのサイズなら安定性はありますね(船酔いしないか心配だったの)。
ヴェネツィア本島の外側をぐるりと回る感じになっているヴァポレットでしたので、島を左手に見ながら進んでいきます。
途中、右手に島の端をぐるりと塀で囲まれた島が見えてきます。これがサン・ミケーレ島といって、墓地になっている島です。ヴェネツィア本島は狭いので、お墓をこの島に建てているとのこと。対岸の乗り場から、沢山の人が乗ったんですが。手に花束を持ったご年配の方とか多くて。ほとんどがこの島でおりていかれました。
後から考えたら、この日は日曜日だったので(旅行中は曜日感覚はありませんでした)、ここにある教会のミサに出て、お墓参りをしてこられるのかな?という感じですね。
サン・ミケーレ島を過ぎてもう少し行くと、目的地・ムラーノ島です。ヴァポレットが止まる乗り場はいくつかあるようなんですが。地図を見て「ここから、こうやって回れば効率的?」という感じで、降りる場所を決めました。
余談ですが。日産にムラーノというSUVがあります。名前の由来は、このムラーノ島らしいです。
(ムラーノでぐぐったら、車の方が先に出てきた/笑)

早め行動!をしすぎたせいで、お店が開いてませんでした(爆)
ぽてぽてとお散歩しながら、開いているお店を覗きつつ、他のお店が開くのも待ちました。
ぐるりとひと回りして、値段などをチェックしつつ、どれを買おうか・・・なんて、目星をつけていきます。
私はお土産にできる携帯ストラップを探してましたが。中々売ってる店がありません。違うものにしようかなー?と諦めかけていたとき、ようやく見つけました。
他にも相方君とアクセなんかも買いながら、行ったり来たりしました。
お昼になりましたので、運河に面したトラットリアでランチ。ここに来て、イタリア初パスタ(笑) 本場だー♪

余裕があれば、博物館とか見て回っても良かったのですが。午後のオペラのために、本島に戻ることに。
乗り場に行きますと、ちょうど来たヴァポレットに、私たちが乗った乗り場の名前があります。船の番号が違うんだけど?と思いつつ、まぁ、いいや!と乗りました(笑)
どうやら、ノンストップ直行便!でした。通ったルートももっと外洋を大きく迂回していくような感じでしたが、来るときは50分ほどかかったところが、25分程度で戻ってこれました。うん、うん。必要よね、こんなのも。
思ったより早くにサン・マルコ広場まで戻ってきたので、ほとんど列が並んでなかった大鐘楼にのぼろう!ということになりました。
このエレベーターが面白かった。
よく、駅のエレベーターなんかで前後にドアがあって、1階と2階で開くドアが違う・・・とかありますよね?(ホテルのエレベーターがこれでした)
でも、ここのエレベーター。2箇所にドアがある・・・というのはいいんだけど。直角です(笑)
出口の場所が違う・・・というよりは、降りる客と乗る客を効率よくさばこう・・・って感じなのかな? 半分くらいが降りたところで、別のドアから人を入れてる。
それと、中にエレベーターガールならぬ、エレベーターおじさんが乗っているのですが。この人たちもルーズというか・・・。手にはクロスワードパズルの紙とか(笑) 確かに、暇なんだろうね(笑)
大鐘楼はヴェネツィアで1番の高さ。100mあるそうです。
目の前のサン・マルコ大聖堂やドゥカーレ宮殿を上から見下ろしてます・・・! 気分爽快ー!
日本だと、高いところからの眺めも、コンクリートのビルや瓦屋根で地味ですけど。こちらは、屋根がオレンジ色ー! 整っていない不揃いさが、逆に愛着わきます。
ぐるりと1周して、そろそろ降りる?と行っていると、2時5分前になりました(別のところの時計が、正時の5分前に鐘を鳴らしてました)。
ん? じゃあ、2時に鐘が鳴るまで、待つ?って、上から釣り下がっている鐘を見上げますと。支えている部分とか錆びてたりして。
えー、これ、本当に動くのー?なんて、ちょっと疑ってしまいましたが。
2時になったら、しっかりと鐘が動きはじめました。
頭上で鳴ってますから、大音量です。すごーい。本当に鳴ったよー! 失礼いたしましたっ!

鐘の余韻を引き摺りながら、鐘楼を降りました。
サン・マルコ大聖堂の正面、10mくらい離れたところに、3本のポールが立っているんですけど。ロープが張ってあったので、掲揚塔だろうなぁと思ってみてました。祭礼のときなんかに飾るんだろうなぁ・・・と思っていたら。
この日、3本に旗があがってました。日曜日・・・ってだけでもあげるんですね。
イタリア国旗と、かつてのヴェネツィア共和国の旗、EUの旗の3つだそうです。

さて。次は本日のメイン、オペラです。
イタリアでは、冬場にオペラの上演が盛んになるため、11月頃からが本格的なシーズンになるそうです。そのため、私たちが行った日程で、オペラを上演しているところ・・・と探したら、相方君でも知らない演目となってしまいました。
事前に下調べを・・・とググっても、私たちが見る日程の公演案内くらいしかヒットしないという状態で。
うーん。ちょっと難しいかも?といいつつ。
それでも、劇って見ていればそれなりにストーリーとか理解できるじゃない?と、観にいくことにしたのです。
(台詞の無いバレエとかでも、それなりにわかるから、大丈夫だと思ってました)
劇場の場所は昨日、チェックしましたので。またリアルト橋の手前までは人混みにまぎれて歩いていき、劇場到着。予約券とチケットを交換し、劇場内へ。
イタリアとかヨーロッパでは、街に芸術が根付いていて、ちょっとしたホールとか劇場とかがよくあるみたいです。ここの劇場もそんな雰囲気。
座席表とかもなくて、えーと、どこだ?って感じだったのですが。桟敷席を取ったはずだから、上だよ!と、階段をのぼっていきますと、係りのお姉さんがいました。チケットを見せると「もう1階上です」と言われ、更に階段をのぼります。
上にもお姉さんがいましたので、チケットを見せるとボックスへと案内してくださいました。
私達のボックスは「6」だったのですが。お姉さんが鍵を入れても、ドアが開きません(爆)
え、えーと、どうなるの?(苦笑)
お姉さんも一生懸命英語で説明してくれまして。鍵がどうしても開かないので、とりあえず、隣のボックスで待機していてくださいと、「7」のボックスを開けて入れてくれました。でも、そこを予約していたお客さまがいらっしゃったので。次は「5」に(笑)
こっちもお客さんが来た場合は、別の席を取り直すことになるようです。
で。「5」のボックスにもお客さんが来たのですが。
ボックス内は前後で2人ずつ、4人が座れるようになってます。「7」のボックスには4人のお客さんが来たのですが、「5」のボックスには2人しかこなかったので。後ろの席にですが、座らせてもらえました。
桟敷なので、元々、角度がついている席なんですが。前に座った2人のうちのお兄さんが、ガタイのいい方で。がっつりと手摺りに乗り出して観劇されてまして・・・。
もう1人のおじさまの方は、私たちを気にされてたのか、ちょっと端に寄って体を開いてくれていたので。どうにか見ることはできましたが、舞台の中央部分が見えなくて。

訳すと「キューピットの矢の効用」というタイトルで。
どうも、恋愛のもつれで、1人を殺してしまっている・・・ようです(刺してるシーンがあった)。そこに、神々が横槍を入れているような・・・。そんな感じ?(はてなかよ)
帰国後ですが、観劇された方の感想ブログを見つけました。
http://fumiemve.exblog.jp/7586026
このブログの方も書いてますが、最後の盛り上がりの女声三重唱はよかったです。

バロック時代のオペラということで。オケピに見たこともない楽器がいました。
わー、面白い作りー!
幕間で、オルガンの調律をしてたんですが。相方君が頭を抱えてました(笑)

今回は旅行の日程にあわせて、オペラを選んだので。オペラが目当ての場合は、やっぱり観たい演目の日程にあわせて、旅行日程を決めないといけませんね。>教訓
私は、オペラといっても、地元ホールに地方巡業(笑)に来たのを観たことしかなかったので。劇場の雰囲気とか(街の劇場と言ってますが、天井画とか豪華です)味わえたので。満足してますよ。

公演が終わって外にでると、すっかり暗くなってました。ええ、15時30分から開演で、3時間ほどありましたからね。
今日は、何気にがつがつと歩いていたので。やっぱり、疲れていたのか思考能力なし。
「夕飯どうするー?」な話題になっても。何でもいいやー・・・って投げやり(爆)
結局、ホテルの近くにある立ち飲みスタンド(バールと呼ぶ)で、パニーニと巻き寿司のように巻いたピッツァを買ってホテルの部屋でもぐもぐしました。うふふ、イタリア版ジャンクフードって感じ(笑)
あ。そうそう。このバールの向かいくらいにマックもあったよ(笑)

部屋にいたら、突然、外からサイレンが聞こえてきて。
そういえば、最初の夜にローマ広場からホテルまで来るときに、「ここが消防署です」と教えてくださったんですが。もちろん、船!(笑)
結局、何かわからなかったんだけど。「救急車ならぬ救急船かなー?」なんて話をしてました。
ヴェネツィアは自動車はもちろん、自転車も禁止なんだそうです。荷物は船で運んでましたし、運河から離れているところに運ぶには、リヤカー(って、わからない人もいるか?)のような一輪車で運んでました。

明日は、ヴェネツィアからローマへの移動日です。
11時30分にガイドさんがお迎えに来てくれることになってます。チェックアウトは10時とのことだったので。さて、どうするかねー・・・なんて、相談する間もなく。おやすみなさい。

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